BIG APPLE in NONOICHI 番外編 レポート

ジャズの本場ニューヨークさながらのサウンドが楽しめることから、全国から多くのジャズファンが訪れる野々市市の秋を代表するジャズイベント「BIG APPLE in NONOICHI」。

今回は記念すべき30回目の年となるはずだったのですが、例年会場である『野々市市文化会館フォルテ』が耐震補強改修工事で長期休館中の為、今年は市内公共施設3か所を会場に、コンパクトながらも特別な内容の“番外編”として合計7個のイベントを開催しました。

かつてジャズ黄金時代の中心地であった「ニューヨーク52番街」を野々市で再現すべく、これまでにはない新たな試みをふんだんに盛り込んだ「BIG APPLE in NONOICHI 番外編」を写真と共に振り返りましょう!


11月23日(土祝)、毎年恒例の【ワークショップ&ジャムセッション】は『にぎわいの里ののいちカミーノ』に場所を移して開催。井上智さん(ギター)がかつてニューヨークのニュースクールで指導していた講座「ジャズスタンダードクラス」を再現しました。ボーカルを含むすべての楽器で参加できるため、見学者を含めると約70名の方がご参加くださいました!楠井五月さん(ベース)も指導に加わり、全員で一つの曲を創り上げていく過程に、たくさんの学びがあるようでした。
ワークショップ終了後は、受講者全員でジャムセッション!最後に講師お二人もセッションに加わり、受講者はプロと一緒に演奏するという貴重な経験もできたようです。

今年ならではの企画の一つは、ワークショップ&ジャムセッション終了後、会場を『郷土資料館NoNo』に移して開催した井上智さんと楠井五月さんによるDuoライブ【LIVEインタープレイ G×B】。野々市生まれの日本酒「猩々」や旬の食材を使ったお弁当などをいただきながら、参加者は歴史薫る古民家で響くジャズの音色に酔いしれていました。

また、11月23日(土祝)~12月1日(日)にかけて『学びの杜ののいちカレード』では、【ジャズギャラリー HISTORY of BIG APPLE】を開催。金沢工業大学PMC所蔵の厳選されたLPジャケットの他、歴代ポスターやパンフレット、過去のレジェンド出演者によるサインなどを展示した他、過去のコンサート記録映像をスクリーンに映し出し、イベントの歴史を振り返りました。
会期初日に開催した【ジャズ喫茶“BIG APPLE”】では、このイベントのプロデューサーである松田豊氏が厳選したジャズの名盤を流しながら、野々市を訪れたジャズジャイアンツ達の逸話をお話しくださいました。ヴィンデージ物のオーディオで再生されるレコードの音色も相まって、まるで図書館の一角がジャズ喫茶になったようでした。

11月24日(日)は、BIG APPLE in NONOICHIのメインコンサート【コンサートatジャズ・スクエア・カミーノ】を『にぎわいの里ののいちカミーノ』にて開催。

今年は、メインコンサート前に楽しめるプレイベントを二つ実施しました。

館内交流サロンで行われた【リスニングバー“BIG APPLE”】では、軽食や飲み物をいただきながら、オーディオの名器でジャズジャイアンツ達の名盤をお楽しみいただきました。

会場から徒歩5分程度の場所にある『郷土資料館NoNo』では、地元大学生によるジャズライブ【サンディ・カレッジ・ジャズリーグ】を実施。満席のカフェ内で老若男女が生演奏を楽しんでいました。

いよいよ15時から【コンサートatジャズ・スクエア・カミーノ】が開演!
カミーノのホールは例年に比べコンパクトなことから、事前にチケットは完売し、満席の会場でコンサートが始まりました。

ゲストに井上智さん(ギター)、楠井五月さん(ベース)、ユーリック知子さん(ヴォーカル)、The Tenng Bandを迎え、ホストバンド ムーンライトJAZZオーケストラと共に熱い演奏を!コンボ、ヴォーカル、ビッグバンドと、ジャズの魅力満載のステージとなりました。

お客様からの声を一部ご紹介させていただきます。


【コンサート】
・新しい感覚で良かった。来年はフォルテ楽しみです。
・いつもよりカジュアルでおもしろく、良かったです。来年の30回目を楽しみにしています!
・時間的にもゲスト的にもちょうど良かった。これくらいにまとめると聞きやすいです。
・メインゲストのおふたりの甘い音色にうっとりしてしまいました。すてきな演奏をありがとうございました!
・ワークショップが大変勉強になりました。
・勢いのあるジャズが好きなので、とても楽しかったです。今回のイベント最高でした。

【関連イベント】
■リスニング・バー”BIG APPLE”
・音がいい。スピーカーの迫力
・ライブを聴く準備になる。
■サンディ・カレッジ・ジャズリーグ
・学生の演奏が楽しかった。
・先輩の演奏を聴くことができた。
■ワークショップ
・大変勉強になりました。
・基礎的な部分を再確認できた。
■LIVEインタープレイ
・弁当がおいしかったです。
■ジャズギャラリー
・勉強の合間に少し寄ってみたのですが、いろいろなポスターやサインが見れて非常に満足のいくイベントでした!!
・イベントの歴史が理解し易く展示してあり良いイベントでした。
・このような素晴らしいJAZZイベントが野々市で開催されていたとは。今回知れてよかったです。
■ジャズ喫茶”BIG APPLE”
・聴きやすく、音響が素晴らしく良かったです。選曲もすてきでした。


野々市の特徴ある施設を巡りながらジャズを楽しむ新しい形の“番外編”は、来年迎える開催30回記念に向けての弾みとなりました。

ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました!!

主催:(公財)野々市市情報文化振興財団
共催:野々市市 野々市市音楽文化協会 郷土資料館NoNo 学びの杜ののいちカレード
後援:北國新聞社
協賛:野々市市文化協会 FM-N1
企画協力:S&J ASSOCIATE
協力:JAZZ and Contemporary Music at New School、金沢工業大学PMC、オーディオファミリー、中村酒造(株)