ジャズが生まれたアメリカ、その中でも特に素晴らしいジャズミュージシャンを多く生み出したニューヨーク、「BIG APPLE(ビッグアップル)」とは実はニューヨークの愛称なのです。
ニューヨークのトップクラスミュージシャンは世界のトップクラスミュージシャンということになるのです。
その偉大なミュージシャンたちが何故この野々市市に来て、ワークショップ&クリニック、そしてコンサートを繰り広げてくれるのか?それは野々市市で活動しているアマチュアビッグバンド「ムーンライトJAZZオーケストラ」の存在があったからなのです。
「ムーンライトJAZZオーケストラ」は、1979年金沢市近郊在住のアマチュア音楽愛好家が集まり結成されました。翌年1980年に「野々市町音楽文化協会」(当時)に加盟すると同時に活動の拠点を金沢市から野々市市に移し、本格的な活動を開始しました。
結成以来、自らの定期演奏会だけではなく、ダンスパーティーでの演奏や小中学校や福祉施設、更生施設などの慰問まで幅の広い演奏活動を行ってきました。
1990年に世界三大ジャズフェスティバルのひとつ「モントレー・ジャズ・フェスティバル」(アメリカ・カリフォルニア州)に招聘され、ジャズの本場で聴衆から大きな喝采を浴びました。1993年には七尾市で開催された「全日本社会人ビッグバンドコンテスト」で優勝し、その特典として1994年5月に「モントレー・ジャズ・フェスティバル・クルーズ」に招かれ2度目の渡米を果たしました。
その際、このイベントのプロデュースを勤める金沢市のジャズ喫茶「ジョー・ハウス」の店主、松田氏の紹介でニューヨークの総合芸術大学「NEW SCHOOL JAZZ」を訪問する機会を得ました。そこで、ジャズのアカデミックな教育課程と伝統的な口承による教育指導が統合した音楽教育に触れ、教授を務めるビッグなミュージシャンたちと意気投合し、「君たちの活動している町で本場のジャズのスピリッツを伝えたい、そういうことは出来ないだろうか。」という願ってもないお話をいただきました。
日本に帰ったメンバーは、早速、行政側にこの話を伝えたところ、野々市から全国に発信できるオリジナルイベントを模索していた行政側との思いが合致し、スタッフ、関係者総出でアイデアを募り、翌年、念願の第1回「BIG APPLE in NONOICHI」を開催したのです。
今では、全国のJAZZスポットや県内外のジャズ愛好家にも知れ渡る、野々市市発信のJAZZイベントになっています。