BIG APPLE IN NONOICHI 2022 レポート

28回目を迎えた2022年は、ジャズ史上最大の巨人デューク・エリントンにトリビュートし、メインゲストとして、現在のデューク・エリントン楽団の花形トランぺッターであるジェイムス・D・ゾラ―とヴォーカリスト霧生ナブ子をNYから招聘しました。海外在住アーティストの参加は3年ぶりとなり、久しぶりとなる本場のサウンドに期待が高まりました。
この2年間、コロナ禍で人と人が間近に触れ合う温かさから遠ざかってましたが、3年ぶりにアーティストによる地元小中学校訪問やワークショップなど全てのプログラムを実施できました。今までの空白の時を埋めるように、アーティストと参加者が間近でコミュニケーションを取り、心の距離までも縮めてくれた忘れられない年となりました♪
そんな「BIG APPLE in NONOICHI 2022」の様子を写真と共に振り返ります!


アーティストによる地元小中学校でのジャズ体験では、市立館野小学校にアーティストが出向き、体育館でジャズの生演奏を披露しました。楽器紹介や自身が楽器をはじめたきっかけなども話され、この貴重な機会を逃すまいと児童からも質問が飛び交うほどの盛り上がりを見せました。

11月19日(土)のワークショップでは、アーティストから直接指導を受けられる貴重な機会を待ち望んでいたジャズ愛好家たちが全国各地から集まりました。
片倉真由子トリオが講師を務める「リズムセクションワークショップ」では、間近で見る圧倒的なテクニックを参加者は食い入るように見つめていました。
地元大学生ビッグバンドと高校生が受講する「ジャズオーケストラクラス」では、ジェイムス・D・ゾラ―が熱く指導し、全国からプロ・アマ問わず集まったヴォーカリストたちには、霧生ナブ子が受講者に寄り添ったワークショップ「ナブ子のWe are Jazz Singer」を展開。
NYニュースクールで実際に教鞭を振るっていた井上智は、当時を再現した「ギターワークショップ」と「ジャズスタンダードクラス」を開講。ジャズの基礎を知るべく多くの若者たちが受講し、実りある時間を過ごしました。
ワークショップの締めくくりには、講師・受講者全員参加のジャムセッションを実施。プロと同じステージに立ちセッションするという、座学だけでは得ることのできない貴重な体験に、受講者たちは一心に演奏で応えていました。

20日(日)はコンサート。
エントランスでは、恒例となっている金沢工業大学PMCによるジャズレコードジャケット展や飲食コーナー、物販コーナーでコンサートまでのひとときも楽しめるようになりました。開場とともに小ホールではホストバンドであるムーンライトJAZZオーケストラが指導しており小学5年生から高校生までのメンバーが活動している“ジュニアサンシャインバンド”や金沢工業大学”MAJO”、ハウスバンド“The Tenng Band”が生演奏で来場者をもてなしました。

大ホールでのコンサートの様子はというと…。
第一部はムーンライトジャズオーケストラによるビッグバンドステージ。デューク・エリントン楽団を再現すべく、楽器編成を調整しながらリアルなサウンドを追求しました。更にジェイムス・D・ゾラ―、霧生ナブ子、中島朱葉、井上智がゲストで加わり、1920年代、ハーレムのコンクリートのジャングルから響いてきたアフロアメリカンのジャズを感じられるステージとなりました。

第二部は、ガラリと雰囲気を変え、片倉真由子ピアノトリオによる渾身のステージ。テーマであるデューク・エリントンの名曲を中心に彼らが繰り広げる圧倒的な世界観に、観客は身をゆだねて聴き入っていました。

ステージラストを飾るのは、誰もが知るエリントンの代表曲「A列車で行こう」。ジェイムス・D・ゾラ―、中島朱葉、井上智が加わり、客席も一体となった大きな盛り上がりの中、コンサートは幕を下ろしました。

お客様からの声も一部ご紹介させていただきます。

【コンサート】
・曲ごとにアーティストが変わり観ていてあきなかった。価格が少し対価と感じたが、演奏を聞いて納得 満足しました。子どもにCDでは感じられない、生の迫力を感じてもらえたかなと思います♪また来たいです。
・知っている曲は少なかったけれど、上手な演奏ですごく楽しめました。軽食が食べられたのも良かったです。
・ミニジャズライブ良い
・14:00~15:00スタートに入るときのプログラムが良かったです(たいくつしない)
・良いコンサートでした。一部と二部とのコントラストがとても良かったです!
・NYに行きたくなりました!
・今回、前列で見れたので出演者の表情しぐさとリズムまで体感的に観れた。感動です。
・フォルテだけでおさまるのはもったいない。これまで28回を数える歴史を積み上げてきた野々市市の貴重な財産だと思う。プロ・アマ問わず、野々市の街中に飛び出し、市のいろんなところで演奏が行われるとうれしい。市民にもっと浸透して欲しい。

ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました!!

主催:(公財)野々市市情報文化振興財団
共催:野々市市、野々市市音楽文化協会
協賛:野々市市文化協会、FM-N1
企画協力:S&J ASSOCIATE
協力:JAZZ and Contemporary Music at New School、ヤマハ株式会社、金沢工業大学PMC
助成:(公財)全国税理士共栄会文化財団、芸術文化振興会