11月23日(土)ワークショップ&クリニック レポート

BIG APPLE in NONOICHI 2013 の最大の特徴は、ビッグアーティストによるワークショップ&クリニックがあることです。
演奏を聴いたことがある方は大勢いらっしゃるかと思いますが、間近で生の声を聞きながら、直接講義を受けれるというのはニューヨークでもめったにないことだそうです。
しかも受講料は1,000円、見学無料というスタンスは19回貫いております。
さっそく、11月23日の模様を紹介いたします。

●13:00~13:15 講師紹介 小ホール
まずは、小ホールにて講師となるアーティストの紹介。
左より、井上智、ロン・カーター、ルイス・ナッシュ、ドナルド・ベガ、マヤ・ハッチ、石崎忍
そうそうたるメンバーです。今から各会場に分かれて講義が始まります。

●13:20~14:30
ジャズオーケストラクラス①  大ホール(見学のみ)
講師:ロン・カーター  受講者:金沢大学モダンジャズソサエティ

巨匠ベーシスト、ロン・カーターさんが若者達に音楽の魂を伝えます。演奏テクニックだけではない大事なものを心に刻んでくれたことでしょう。この時の通訳は、ジャズボーカリスト津荷裕子(つがひろこ)さん。BIG APPLE in NONOICHI に出演経験もある大のBIG APPLE ファンで通訳を快く引き受けてくれます。こういう方々の支えで運営されております。

リズムセクションクリニック① 小ホール
講師:ルイス・ナッシュ、ドナルド・ベガ
小ホールでは、ドラム、ルイス・ナッシュさん、ピアニスト、ドナルド・ベガさんという最高峰リズムセクションクリニック。通訳は今回ゲスト出演の石崎忍さん(アルトサックス)。ミュージシャンだからこその言葉の伝え方があり、わかりやすく翻訳してくださいます。
ステージに受講者が上がり、実際に演奏してアドバイスなどをお話してくださいました。受講者も見学者も一語たりとも聞き逃すまいという真剣さです。

井上智のギター道場
リハーサル室  講師:井上智
ジャズ雑誌「JAZZ LIFE」でも毎回好評の井上さんのギターワークショップ。ニューヨークの「ニュースクール」では講師を長年勤めておられました。とてもわかりやすく為になると、遠方からの受講者も多数いらっしゃいます。
ムーンライトJAZZオーケストラのベーシストがサポートしました。

ボーカルワークショップ
エントランスロビー  講師:マヤ・ハッチ

若く才能あふれるマヤ・ハッチさんのワークショップには多くのボーカリストが集まりました。ホワイトボードに重要な事を書き上げ、実演。その後、実際に受講者に歌ってもらいました。その中にはマヤハッチさんのお話を聞いた後に、初めてスイング感を身体で感じたと感極まって涙する方もいらっしゃいました。終了後は、自分で書いたホワイトボードをカメラにおさめるマヤハッチさん。本当に表情豊かで誰もが知らず知らずに笑顔になっています。

●14:40~15:50
ジャズオーケストラクラス②  大ホール(見学のみ)
講師:ロン・カーター  受講者:ジュニアジャズオーケストラ JAZZ-21

今回は小学生から高校生までのジュニアジャズオーケストラも受講しました。コンサートにも出演するとあって、披露する曲についてのレクチャーを受けていました。実はこのJAZZ-21のメンバーは昨年ニューヨークに演奏に行った時、なんとロン・カーターさんのご自宅にお伺いしたことがあるとのことでした。

リズムセクションクリニック② 小ホール
講師:ルイス・ナッシュ、ドナルド・ベガ

ルイス・ナッシュさんもドナルド・ベガさんも本当に真剣にアドバイスをしてくださいました。JAZZ歴が浅い若者達がとても興奮して、「こんな機会をいただいてありがとうございます。これから頑張ります!」と熱く話してくれました。

ジャズスタンダードクラス エントランスロビー
講師:井上智、マヤ・ハッチ

ロビーでは、さまざまな楽器の受講者が、集まってきました。ここでも井上先生の講義に真剣に耳を傾ける方々。受講生には県外からいらしたプロの方もいらっしゃいます。レベルの高い内容の濃いワークショップに「来てよかった!」という声をいただきました。

最後は全員、小ホールに戻り、総括を行いました。
ご来場いただいた方々、ありがとうございました。
今まで以上にジャズを、そして音楽を愛してくれるきっかけになっていただければ幸いです。