BIGAPPLEinNONOICHI 2018 レポート

地元はもちろん、全国各地からも多くのジャズファンが集まる野々市の一大ジャズイベント「BIG APPLE in NONOICHI 2018」。今年も盛況のうちに幕を下ろすことが出来ました。
写真と共に、イベントの様子を振り返りましょう！

【11月22日（木）市内学校訪問】
今年は、会館のお隣にある野々市市立野々市小学校を訪問しました。訪問した、ベニー・グリーン（p）、ピーター・ワシントン（b）、ルイス・ナッシュ（dr）そして井上智（gt）の4人は、生徒や先生方を含めた約850名の前で生演奏を披露しました。
体育館にあるグランドビアノが故障しているというトラブルにみまわれ、急遽電子ピアノでの演奏となりましたが、電子ピアノとは思えないほどの迫力あるベニー・グリーンの演奏に、全員がすっかり魅了されてしまいました。
最後に設けた質問タイムでは「どうしてそんなにうまいの？」「楽譜がないのにどうやって演奏しているの？」など、小学生ならではの素朴な疑問に、アーティスト自ら丁寧に答えてくれました。本場のジャズの生演奏を聴いて子供たちが感じた想いを実感でき、とても充実した時間になりました。

【11月24日（土）ワークショップ】
毎年、一流のアーティストから直接指導を受けられるという事で、全国からジャズ愛好家たちが訪れるワークショップ。今年は、当初の予定を変更し、講師紹介の後にベニー・グリーン・トリオによる生演奏を披露！別格の演奏に来場者のワークショップへの期待が高まりました。その後は、ピアノ・ベース・ドラムに分かれて受講できる時間も設けワークショップがスタート。専門的な話からアーティストの音楽に対する想いまで、幅広くも内容の濃い講義となりました。また、毎年恒例となっている井上智さんによるギターワークショップとジャズスタンダードクラスでは、馴染みの顔ぶれも多く、また井上さんの温かな人柄も相まって、終始とてもアットホームな雰囲気でした。また、ビッグバンドと吹奏楽部対象に行った「ジャズオーケストラクラス」では、金沢大学モダンジャズソサエティと野々市明倫高等学校吹奏楽部の生徒がレイモンド・マクモーリンから指導を受けました。
更には、急遽フォルテ館長ミュージックトークも開催！「1950年代のジャズをみよう」と題し、当時のニューポートジャズフェスティバルなどの映像にフォルテの竺館長が解説を加える形で講演を行いました。
ワークショップの締めくくりは、全員によるセッションタイム！一流アーティストと音楽を通して一体感を味わい、受講者たちにとって記憶に残る一日となったことでしょう。

【11月25日（日）コンサート】
今年は、席数を大幅に拡大したＳ席（指定席）が大変好評をいただき、おかげさまで事前に完売。自由席でも良い席で演奏を聴きたい！というお客様が、開場前から並んでいらっしゃいました。また、エントランスではジャズレコードジャケット展や飲食ブースが設けられ、小ホールではホストバンド・ムーンライトジャスオーケストラや彼らが指導している小学生～高校生までのジュニアサンシャインバンド、ハウスバンドであるThe Tenng Bandよる生演奏などがあり、館内はジャズ一色に！来場者のみなさんは、食べて・飲んで・観て・音楽を楽しんで、まるでお祭りの様に楽しんでいらっしゃいました。

コンサート第一部は、レイモンド・マクモーリンと金沢大学モダンジャズソサエティによる演奏でスタート。続くムーンライトジャズオーケストラのステージでは、ベニー・グリーンを迎えムーンライトジャズオーケストラのピアニストとのピアノバトル！！白熱の演奏は時間を忘れるほどでした。その後は雰囲気をガラリと変え、アカペラユニットXUXUによるパフォーマンスを楽しんでいただき、一部の最後はビッグバンドとXUXUのコラボで華やかに締めくくりました。
第二部は、待ちに待った最強NYメンバーのオンステージ！！ベニー・グリーン、ピーター・ワシントン、ルイス・ナッシュのトリオでステージに上がるのはBIG APPLE in NONOICHIが初めてとの事で、まさに歴史に残るような演奏でした。
アンコールで演奏した「Monin’」では、師であるアート・ブレイキーに捧げ、出演アーティスト全員でスイング！熱い演奏でコンサートは幕を下ろしました。