毎年秋に開催している野々市の一大ジャズイベント「BIG APPLE in NONOICH」。今年は世界的に蔓延している新型コロナウイルス感染症の影響を受け、予定していた海外アーティストの来日が困難に・・・一時開催中止も検討しました。しかし、“今の状況下で出来る最高のJAZZイベントを野々市から発信したい!”という関係者・出演者らの熱い想いから、これまでに関わったアーティストたちの協力を得て、国内在住のアーティストをお招きし、令和2年11月20日(日)「BIG APPLE in NONOICHI 2020」を開催することができました!
毎年恒例となっている市内小中学校への演奏訪問やワークショップは、残念ながら今年は中止とさせていただき、コンサートのみの実施となりましたが、このような状況下でも多くのジャズファンが集まってくださり、盛況のうちに幕を下ろすことが出来ました。写真と共に、その様子を振り返りましょう。
—————————————————————————————-
今年のコンサートは、感染症対策として客席を50%定員とし全席指定席に。本番中も客席の扉を開放し、換気しながらの開催となりました。コンサート中に休憩を設け、第一部・第二部それぞれ1時間程度のコンパクトなプログラムとなりましたが、例年に負けず劣らず内容は濃密なものでしたよ!
毎年恒例となっているエントランスの飲食コーナーは、今年は一旦お休みに。その代り、入口の正面にドーンとジャズレコードジャケットを展示し、お客様をお出迎えしました。また、コンサート開演までの間、ホストバンドであるムーンライトJAZZオーケストラが指導しており小学5年生から高校生までのメンバーが活動している“ジュニアサンシャインバンド”が生演奏で来場者をもてなしました。
コンサート第一部はムーンライトJAZZオーケストラによるビッグバンドステージ!ボーカルのユーリック知子・中本美智子が素晴らしい歌声で華を添え、更にはゲストのルイス・バジェ(tp)、多田誠司(as)、井上智(gt)も迫力の演奏で加わり、豪華絢爛なステージとなりました。
休憩中には、エントランスでハウスバンドによる生演奏を実施。ホールの外の空気を吸って、リフレッシュされている方も見られました。
第二部は井上智カルテットwithルイス・バジェ、多田誠司によるJapanese Jazz program!井上氏が石川県を代表する野球選手 松井秀喜をイメージして作曲した“55”や、民謡をイメージした楽曲“Imaginary Japanese Folk Song”、2011年11月の野々市市制誕生記念に作曲してくださった野々市の為のジャズソング“Nonoichi swing”など、バラエティーに富んだ内容となりました。アンコールの“Caravan”では、ルイス・バジェが華やかなトランペットの音色で会場を沸かせ、最高のボルテージでコンサートは幕を下ろしました。
今年は感染症対策のため、アーティストによるサイン会は実施できませんでしたが、CD購入者にはアーティスト直筆のサインカードがプレゼントされるという嬉しい特典が!複数のアーティストのCDを購入していかれる方も多く、お客様の満足度の高さが伺えました。
また、終演後のお見送りの代わりに、ムーンライトのメンバーから館内放送でこのような状況下でも来場してくださった方々に対し感謝のメッセージが伝えられました。
お客様からの声も一部ご紹介させていただきます。
——————————————–
・大変な状況の中、開催して下さってありがとうございます。やはり生はいいです!!リモート・動画配信では味わえない感動を得られました。
・毎年、海外からのゲストを楽しみにしていましたが、今回のユーリックさん、多田さん、ルイスさん、日本在住でこんなに素晴らしいアーティストがいることを知れて、とても良かったです。井上カルテットとても良かったです!!曲がどれも聴きやすく、今までで一番良かったです!!
・生演奏はやはり良いです。エントランスでのミニライブ良いです。
・女性ボーカル2人の生歌はすごく感動しました。初めてのジャズ演奏のオーケストラは心地よく聴いて癒されました。「楽しい」「カッコイイ」!!
——————————————–
感染症対策を行いながらの開催となりましたので、ご来場くださった皆様にはたくさんのご理解ご協力をいただきました。本当にありがとうございました!!
主催:(公財)野々市市情報文化振興財団
共催:野々市市、野々市市音楽文化協会
協賛:野々市市文化協会、FM-N1
企画協力:S&J ASSOCIATE
協力:JAZZ and Contemporary Music at New School